書画贋作にある3つ技法を紹介!よくある贋作技法とは?

古い書画の愛好家は大昔から現代まで歴史上有名な人物から
一般のコレクターまで数多く存在しますね!
現在の流通している書画で歴史的価値がある多くは江戸時代前後から多いと思いますが、時代物の書画には贋作は付き物ですね。
そんな贋作の書画を作成する際によく使用されている技法があります。
書画を鑑定する際は紙や墨などの時代経過の色味具合から
落款の特徴や箱などを参考にすると思いますが、それを逆手にとった贋作の技法が存在します。

1.「がらばめ」
この技法は古い表装の中へ偽物をはめ込んだり、箱や箱書きのみ本物を使用し中身は偽物であるもの。
2.「つぎ足し」
落款や印だけ本物を使用している技法。画に落款や印の部分を切り取り本物を嵌め込んだもの。
それとは反対に元々あった落款を消して上から新たに落款を書き込んだり、無落款にしているものもあります。
3.「めくり」
紙の内質に墨色のよく透けるようなものに描いたものを上から剥ぎ取り、一枚、二枚もしくは三枚とするものです。
これらはすべて本物の作家が作成したもので間違いありませんが、下のもの程墨がぼんやりします。書の場合に良く行われる方法。

上記の3つの贋作の技法を紹介しましたが、偽物で一番多いのはやはり模写品です。
本物をそっくりと写し取って更に落款と印も模写してあります。
偽物の印は安価な木印が押されていることが多い為、ルーペなどを通して見ると分かりやすいかもしれません。

ちなみに日本に現存する最も古い書画は諸説あり、詳細は省きますが、
最も古い印刷物は「百万塔 陀羅尼」(ひゃくまんとう だらに)
と呼ばれる鎮護国家と滅罪を祈願するため、仏教寺院に奉納された陀羅尼になります。
これは天平宝字8年(764年)と今から約1250年前の印刷物になります。
とんでも無く古い書物ですね!

お読みいただきありがとうございました。
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